僕らの証明はどこにある

不器用で下手くそ それでも人生さ

握手をしてしまった

どうもこんにちは。

早いもので5月も下旬に差し掛かり晴天の日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

予想以上に暑い日が続きますね。もう夏だと言っても過言ではない。それだけ気温も暑いし、色々なものに熱く肩入れする日々を過ごしております。

生きてるって楽しい!!!!

 

そんなこんなでこうしてはてなブログにまた色々と打ち込んでいるのですが、こんなことする前にReal Dreamレビュー後編書けよという話はちょっと横に置いておいてください。書いてるから待ってね。待ってなくても待ってね。

 

 

 

***

 

さて、レビュー後編が書きあがっていないにも関わらず、わたくしこの度縁あってとある体験をさせていただきました。

 

握手です。

 

説明すると、DearDreamのメンバーである石原壮馬くんと太田将熙くんが所属している、劇団プレステージという演劇ユニットがあるのですが、彼らがこの度「握手旅」という全国行脚のようなものをやっておりまして、なんとそれに運良く参加できる機会があったんですね。

 

 

〜回想〜

友人(私にReal Dreamを託してくれた彼女)「どうしよういける!行きます!?」

私「マジですか!いける!?」

友「いけるっしょ!!」

私「いくかーーーー!!!!」

 

 

そんなノリで車に飛び乗りドライブし、勢いだけで参戦してきてしまいました。やはり物事は決断力とスピードだと改めて思い知らされました。よく覚えておきます。

 

 

 

在宅ヲタ、初めて接近戦を体験する。

ドルヲタ歴もそこそこ長く、いくつか現場経験していますが、実は接近戦って初めてだったんです。

いつもテレビやスマホの画面越し、雑誌やポスター、CDのジャケ等紙面で眺めている人物が自分の目の前にいて自分と話をしているという奇跡。

こんなことがあっていいのか!!!!!!!!!!!!!!

みたいな気分になりますね。接近戦すごい。こわい。すごい。

そんなに人数も多くなく、全員と2分くらい?ゆっくり目を見てお話しさせていただきました。皆様真っ直ぐ目を見て、長距離移動で疲れているだろうに笑顔で楽しく対応してくださって、おおこれが神かと全てに感謝しました。劇団プレステージ推します。

 

 

 

握手はすごいぞ

っていうか、めっっっっっっっっっっっちゃ顔ちっちゃかった
いや、冗談じゃなく。
同じ人間で同じ日本人なのかと疑いたくなるような話。

神様というものは決して平等ではないのですね。感謝を捧げた神にすぐに呪いをかけたくなりました。せめて彼らの前にもうちょっとマシな面を掲げて会いに行きたかったよ。接近戦の恐怖はそこですね。在宅ヲタ暦が無駄に長かったので、自分が会いにいく、会うという考えが希薄すぎて動揺しました。

会えるんだ、会えるのか、というか存在してたのですか!みたいな……

何話していいのか分からずとてもモゴモゴしていたであろう私にも優しく対応してくれた劇団プレステージの皆様は神様だった。ありがとうございます。

そして正直自分が何喋ったかあんまり覚えてない(頭真っ白だった)のですが、優しく手を握って目を真っ直ぐ見ながら話をしてくれた将熙くんが、最後手をぎゅっと握ってくれたことと、対照的に壮馬くんがガシッと握ってくれて、ニコニコ話してくれたのが印象的でした。

 

 

 

残り香

あととんでもなく小顔だった。綺麗だった。横顔も美しかった。造形美とんでもない。私さっきまでReal DreamのMV観て泣いてたのに!!!!!!!!!!!!

そして将熙くんが非常に良い香りを纏っていらっしゃいました。手にめっちゃ香りが……残って………その場に居た人みんなが

「将熙くんから良い匂いする」

「手が将熙くんの匂い」

「やばい」

って口を揃えて言ってたのでこれは本当です。接近戦ってやばいですね。こういうのも体感できるのか……

帰りの車の中ずっと友人と二人で「太田将熙の匂いがする!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」と騒ぎながら帰ったことはたぶん忘れません。

 

 

 

総括

接近戦ってすごいですね!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

これを何度も体験してたらたぶん私心臓が何個あっても足りないと思う。

普段は家でキンブレ振り回して、時々現場で舞台から見える1モブになるだけでも十分楽しく生きてますが、こういう(恐ろしい)楽しみもあるんだなあと思いました。

 

 

 

ヲタク楽しいです。

しばらくこの幸せを噛み締めて生きていきます。

ありがとうございました。

 

DearDreamのReal Dreamがド名盤すぎた話<前編>

タイトルがめちゃくちゃ長くなってしまった。

 

突然ですが皆さんはアイドルが好きですか!!
私はめちゃくちゃ大好きですアイドル!!!
給料日に買うちょっと高いお肉のように好きです!!!!!

 

 

……ちょっと落ち着きます。

年齢的に若い層から比較的上の層まで、アイドルと名のつくものは次元性別問わず追っかけ回してた私ですが、ある日友人の影響でDearDreamというユニットのアルバムを聴いたところ、自分の想像以上にドルヲタの血が滾り出したので、せっかく持っていたはてなにこのパトスを長文で叩きつけているところです。

長文を打つのは好きですが読み返すのは苦手なので誤字脱字だらけかもしれませんが、ただのドルヲタの喚き声としてさらっとお水に流してください。
暇つぶしにでもどうぞ!!

 

 

単純に私が何者かというと、幼少期より母からSMAPの英才教育を施され、中学にてジャニヲタが、高校にてアニヲタが、大学にてゲーヲタが開花、その後それぞれのヲタ要素が複雑に絡み合った、とんでもなくめんどくさいドルアニゲーヲタと化した女です。

 
そんな私に友人が貸してくれたアルバムが、先日1stライブを大成功させた、DearDreamの1st アルバム『Real Dream』!!


ここで彼らDearDreamというユニットの説明をすると、『ドリフェス!』というバンナムアミューズ等の企業が手を組んで、アーケードゲームやアプリゲーム、アニメ等、様々な方向にメディアミックス展開している、アイドルプロジェクトに登場する5人組アイドルユニットです。
ただこれ自体が聞きかじった受け売りで、私自身ドリフェス!自体は誘われてアーケード実機を数回プレイした程度、彼らにおける知識はキャラのビジュアルと演者がなんとなく見た目とカラーリングで判別でき、確かこんなキャラ付けだったよな、くらいのミリしらと言うほどでもなく……強いて言えば2cmくらい知ってる程度なので、とりあえずぼんやりとよく分かってない状態で聞いたのです。
ハロプロの新規ユニットすら基本的に研修生を元に発足する昨今(筆者はハロヲタです)、こんな雲をつかむいうな状態が久しぶりすぎてそれだけで多少なりともテンションが上がります。しかも「このアルバムはライブのセトリを意識した曲順になっている」なーんて小ネタを教えていただいてしまったら、もう楽しみしかないじゃないですか。
そんなこんなで再生してみるわけですよ。




↑当時の私

あれっこれってもしかして超ド名盤なのでは……?

 

というわけで、こんな感じで衝撃が半端なかったので、これ以上ドリフェス!とDearDreamに対しての知識を深めてしまう前に、せっかくなので今の私の2cmくらいの知識と感覚で思ったことを書き連ねようと思った次第です。

 

……というわけで、ここからが本題です。
前置き長くなりましたね、失礼いたしました。

 それではどうぞ。

 

 


* * *

 

 


01:Real Dream!
作詞:松井洋平/作曲・編曲:山口朗彦
歌:DearDream

 

アルバムのタイトルにもなっている、この作品のリード曲です。
ドルヲタやってる人間には「そうそうこれこれ!」となりそうなこのイントロ。下から上に上っていく、確実にライブが始まるだろこれ!と聞いてるだけで心の中でUOをバキバキに折りたくなるのです。*1
あとこれは個人の感想ですが、歌詞にメンバーの名前を織り込んでくる曲は名曲だと思うんです(当社比)。私のような新参にはメンバー紹介の意味を持ち、古くから応援しているファンにとっては成長を感じる号泣ポイントとなり得るからです。この曲はそれを1Aメロに持ってきているのが強い。こういうのって1Bメロとか、2Aメロとかに多い気がするんですけどね。
そしてこの曲のずるいところはなんといってもサビでの転調でしょう!
1AメロからずっとGメジャーで進んできたコードが、サビの「踏み出せ Step of First!」で突然マイナーコードに変わるのは、何度聴いてもずるいと思います。
感覚的に劇的な転調に弱いのは個人的趣向ですが、サビ終わりの「何度も歌を歌うよ」で解決してメジャーに戻って締める、というのはすごい心地の良いコード進行だと思います。コード進行についての詳しいことよく知りませんが。
イントロで薄暗いままステージに出てきて歌い出した途端にスポットバーって当たって明るくなってポップアップで下から飛び出してくる彼らが脳内に浮かんできたし、数回聞いた状態でサビで心の中でバルログしながらコール打ってるので、個人的にOPとして120点満点です。

 

 

 

02:PLEASURE FLAG
作詞:結城アイラ/作曲・編曲:山口朗彦
歌:DearDream

 

一発目にReal Dream!で爽やかにOPを飾った後、間髪入れずに続く2曲目の全体曲です。

BPMが一気に早くなり(たぶんBPM180くらい。プレスト!)、テンション上げるにはもってこいだと思います。

っていうかこんなにもきっちりコール&レスポンスが完璧にできる曲、盛り上がらないわけないじゃないですか!?

初っ端ほぼイントロ無しからの「Here We Go!!」なんて血潮が滾ります。サビで\ッヘーーーイ!!/ってやりながらジャンプしたい欲に駆られる(ジャンプは後ろの人に迷惑がかかるのでリアルライブではお勧めできません)。

歌詞もストレートに前に!前に!進もうとする思いがストレートに表現されてるのも何ともデビューしたてのアイドルっぽくてキラキラしてて素晴らしいと思います……プレジャーフラッグ掲げたいもんな……

ただ意外とサビの部分のレスポンスの歌詞が思いの外細かく違うので、あやふやなままだとやり通すのちょっとハードル高いかもしれないですね……私トリ頭だから……でもきっと勢いで乗り切れる。この曲なら乗り切れる。なんたってBPM180。

 

 

 

03:MAY BE, LADY!
作詞:松井洋平/作曲・編曲:山﨑佳祐
歌:歌:石原壮馬(as 天宮 奏), 溝口琢矢(as 及川 慎), 富田健太郎(as 佐々木純哉)

 

ここからユニット曲ですね。

最初に来るのはセンターの赤の奏くんと、青の慎様(何故か私の周りのド!ファンの方は彼を様付けで呼ぶので私もそれに倣います)、黄色の純哉くんの3人曲です。

白状しますが、私はこの曲のイントロ→1サビへの入りを聴いた瞬間、このアルバムに落ちたと言っても過言ではありません。それほどドツボ、ドツボだったのです。

この曲はサビの「このトキメキが恋なんだね」という歌詞が象徴するようにド王道のまっすぐな初恋の歌なのですが、こういう実直な歌を真正面から歌えるのは若いアイドルの特権だと思うのです。DearDreamの彼らは演者自身は多少大人だけど、演じるキャラ自体はまだまだ学生で。しかも演じる彼ら自身も初々しいまっすぐでストレートな歌い方、という綺麗なマーブルのような混ざり具合が最高のキラキラを作り出してる気がします。

というかこの曲はイントロからの掴みがずるい。冒頭からアクセントのようになり続けるギターのAの音がすごく癖になる。あと私の耳が正しければこの曲多分恐ろしくフラットついてると思うんだよなあ!G♭とか。黒い鍵盤いっぱい使うコードはすごくキラキラする(当社比)のでときめきます。

イントロ一発目にサビが来てるのも最高にキャッチーでいいですね!拍手!!

万が一、億が一にもまだこの曲を聴かずにここを読んでいるような方がいたら、今すぐにでも出だし40秒まで聴いてくれ。頼む。これであなたの止まってた時計が動き出します。

 

 

 

04:ユレルMIDNIGHT
作詞:結城アイラ/作曲・編曲:藤末 樹 

歌:溝口琢矢(as 及川 慎), 富田健太郎(as 佐々木純哉)

 

このアルバムを私に託してくれた友人は言いました。「MAY BE, LADY!からユレルMIDNIGHTへの流れが最強だから心して聴け」と。

確信しました。最強でした

先程の3人から奏くんが抜け慎様と純哉くんの2人曲になってますが、曲調は前のMAY BE, LADY!とは全く異なりアップテンポのハードな曲になってます。サビでなるエマージェンシーのようなサイレンが異様に耳に残って楽しい。

というか、前トラックであれだけどストレートに「僕は恋に落ちたんだね!!!」ってキラッキラのG♭メジャーに乗せて歌わせておいてから、3人の中でも一番初恋純情ボーイっぽい(個人的感想)奏くんを抜いた、ちょっと大人を知ってそうな(雰囲気の)二人でこの曲だから、もう私からは何も言えません。完全に彼らの手中です。隠してた牙をむかれた感じ。

私ならMAY BE, LADY!でかっちりジャケット着用で歌った後に、ユレルのイントロ鳴り始めた瞬間に慎様と純哉くんにジャケット投げ捨てさせます。弾ける歓声のならエマージェンシーのようなサイレンがイントロで響きます。最高ですね。

だってたった1トラック前で「このトキメキが恋なんだね」って言ってたじゃない……急に「サヨナラと動く唇塞いでしまおう」だなんて、大人の階段どれだけ一気にすっ飛ばしたのお二方……と勝手に胸が震えますが、サビ前の多少色気の足りない真っ直ぐなAh Ah……がアホほど愛おしいので、もう丸ごと全部許します。

こういうのは数年前経って色々と成熟した時にもう一度聴いて涙するのが良いのです。そこが楽しいのです。それはまるでBerryz工房のあななしのように。

 

 

 

05:あなたの瞳に踊らせて
作詞:結城アイラ/作曲・編曲:渡辺和紀

歌:DearDream

 

ここで一旦全体曲に戻ります。

曲調の雰囲気的にはユレルMIDNIGHTの路線を踏襲してますが、アップテンポで余裕のなさげだったユレルからは対照的にちょっと落ち着いた、どっしり構えるより大人の余裕を漂わせるアダルティックな楽曲になっております。

MAY BE, LADY!で恋に気づき、ユレルMIDNIGHTで恋の激しい感情に包まれ、この曲で大人の駆け引きを演じます。あっという間に大人になってしまった……

ただここにこのアルバムの本気を見るような気がするのです。この曲は、ちょっと背伸びをした随分と大人っぽいナンバー。こういう彼らDearDreamの持つイメージとは真逆のアダルティックな曲を普通に1stアルバムの中間に入れ込んでくる時点で本気を感じます。

二次アイドルがどうしても陥りがちなイメージソングの呪縛ではなく、ちゃんとアイドルグループのフルアルバムを作ってる!という感じが伝わって来て、個人的に好感度うなぎのぼりです。

あとわたしこの曲を聴いてて気づいたのですが、このユニットの中で一番バランス感覚がいいというか、アイドルとして振り幅が広いのは、もしかしたらちづちゃんなのかもしれないですね……

ただただカワイイ系に振り切るだけじゃなく、こういうアダルトな楽曲できっちりシャープな格好いい男の色気を出せるカワイイ枠は強いです。2Aメロ「いつの間にか絡みついて」のちづちゃんは必聴です。

 

 

 

* * *

 

前半戦が終了しましたが、あまりにも長くなりそうだったので一旦切ります。

後半につづく!

*1:UO折るのは主に女性アイドルライブですね。すみません。

やっと初めて生で演劇女子部を観たパトス

「続・11人いる!〜東の地平・西の永遠〜」を観てきました。
EAST公演しか観られなかったことが非常に悔やまれるのですが、せっかく観に行って多少なりと思ったこともあったので、言葉が汚かったり語彙がなかったりするのですが、備忘録がてら文字に残しておこうと思います。

※容赦なくネタバレしてます。ご了承ください。




だーどぅーコンビについて




そもそも個人的に10期推しで、さらにその中でも石田亜佑美ちゃんと工藤遥ちゃんが推しメンではあったのですが、昨年度の演劇女子部のTRIANGLEに引き続きこの二人がタッグを組むということで、観る前から安心感はありました。

安心感です。そう、安心感。

ただ、タダ、観終わった後の私に残っていた感覚は、観る前とはちょっと違う、ちょっとまずい、別ベクトルのなにかでした。

ええ、そうです。
コンビ沼ですとも。
あとはお察しください。
だーどぅー沼。そこはエデンへの入り口。


タダ(as 石田亜佑美)



私の推しメン、石田亜佑美ちゃんです。

過去作品で彼女が演じていた役柄は、キップのいい、勢いのある、ハキハキしたタイプの女の子や、恥ずかしがり屋で、多少ふわふわとしたお姫様。
しかし今回彼女が演じている役は、両公演とも男役。
正直観る前は、未知の世界だなあと想像できない世界でした(公開されてたビジュアルやポスターがあんまりにもイケメンなのは知ってた)(贔屓目を抜きにしても彼女は男装似合いますね)。
まあ私の一抹の不安なんてただの杞憂だった訳で。

そこには、男の子が居ました。
立ち姿や、歩き方(そもそもあゆみんは多少歩き方が男の子っぽい部分がある)、腰を落とした振る舞い、その一挙手一投足が、きちんと男の子のそれだったことに、ひどく感動しました。
フロルの肩を抱き寄せようとして、手を上に上げて、一瞬逡巡してから腕を回す、その動作。
ちょっと奥手で、口数もそんなに多くなくて、でも大好きな人を、大切にしたい。
好きだから、好きだからこそ、うまく伝えられないし、危ない目にあわせたくない。
そんな不器用な少女漫画の主人公みたいな男の子のタダだったなあと思います。
どぅーのタダを観ていないけど、またきっと毛色の違う、どちらかというともう少しスマートやタダなんだろうなあ、と。そんな気がします。

引用したツイッターにも書いてありますが、フロルを庇って声をはりあげるシーン。
本当にしびれました。心底格好良かったです。


フロル(as 工藤遥)



可愛かった!!!!!!!!

その一言に尽きます。

可愛かったんです。
いや可愛いんですよ、工藤遥っていう女の子は。可愛いんです。クリッとした大きな目に、ぽてっとした唇と、ベビーフェイス。
ただ、ご存知の通り自他共に認めるイケメンであり、いうならば女子校の王子様。普段からそんな立ち位置の子です。
過去の舞台作品でも、演劇女子部になってから演じた役柄は、男の子ばかり。
でも、だからこそ、そんなどぅーだったからこそ、男と女の狭間で揺れてるフロルを演じたのかなあと、ぼんやり思います。

「お前のためなら、女になってもいい」
って、すごい台詞ですよね。
男になりたくて宇宙大学を受験したけども、好きな人の為だったら、女になっても構わない。こう言い切れるまで深くその人を愛せるフロルって、本当に真っ直ぐですごい子だと思います。
だからこそ、フロルの「言葉を聞きたい」「愛してるって言ってほしい」っていう気持ちも、分からないでもないんです。

そんな一途なフロルを、思いっきり可愛い方向のベクトルに振り切らず、多少のがさつさや男の子っぽさを持ち合わせて、でも『おい可愛すぎるだろこのやろう』と観客(とタダ)に思わせる匙加減で演じちゃうどぅーは、さすがとしか言いようがありません。
言葉がほしいって、苦しそうに歌うフロルの、その思いの強さが歌の揺らぎにのっていました。

なのに、要所要所で控えめにつぶやく、甘えたような可愛い台詞。
タダじゃなくても、落ちるにきまってる。

可愛かった。






**

長くなったので、とりあえずここまでにします。
続きはまた今度。


その前に、最後に一言だけ。
まごう事なきネタバレです。








最後の最後、暗転直前のキスシーン。

いろんな意味で、死ぬかと思いました。

あそこで戻れないところまで行ってしまったと言っても過言ではないでしょう。
頭に過ぎったのは道重さゆみ大明神の卒コンでした。

だーどぅー沼。そこはエデンへの入り口。

ありがとうございました。

二人の17歳の卒業

5月31日になりました。
昨日と今日は、ハロー!プロジェクトにとって、大きな意味のある2日間です。

昨日は、アンジュルムの田村芽美ちゃん。
今日は、モーニング娘。'16の鈴木香音ちゃん。
それぞれ武道館での公演を持って、アンジュルムモーニング娘。を卒業します。



二人の卒業が発表されてから、たくさんのことを考えました。
純粋に悲しいとか、寂しいとか、なんで今なんだろうとか、そういうマイナスなことも含めて、たくさんたくさん、色々なことを。
今17歳、今年18歳になる二人が、今卒業を決意するのは、何か大きな出来事があったのだろうかと。


そして彼女たちだけではなく、彼女たちと同い年に、鞘師里保という、小さくて大きな女の子がいたことに辿り着きました。


モーニング娘。の、ひいてはハロー!プロジェクトの顔として、最前線で戦い続けた鞘師は、自分の夢を追い求めて、昨年末に羽ばたいていきました。
彼女たちは、その背中を見送る側として、眺め続けていたのです。

17歳の鞘師が未来を見据えて卒業をして。
さらにその背中を強く胸に刻み込んだであろう田村と鈴木が、自分の夢のために卒業をする。

ハロー!プロジェクトと卒業は、切っても切り離せない出来事です。
それはおそらく、モーニング娘。から福田明日香さんがいなくなった時から。
そうやって加入と卒業を繰り返して、時代を紡いでいくのがハロー!プロジェクトというものだから。



何年も様々なアイドルの子たちを追いかけている間に、気づいたことがあります。
彼女たちの中には、いつか二つの夢が生まれるのだろう、と。それは、「アイドル」としての夢と、その先の「未来」の夢。
アイドルとして叶えた、叶えたかった夢があったからこそ、彼女たちはその先の未来を見据え始める。
それは、青春時代という人生において一番多感で貴重な時期に、アイドルとしてステージに立っていた彼女たちだったからこそ考えることのできる、我々の知らない世界だと思います。



17歳。
永遠のセブンティーンなどと揶揄されるように、ある意味若さと青春のアイコンにもなっている年齢で、彼女たちは新たな夢に向かって、大きく舵を切りました。それはアイドルとしての夢を叶えた、彼女たちだからこそ選ぶことのできる、新たな挑戦への切符です。
その夢は、芸能界でもの外の、もう、我々ファンの目には触れない別の世界かもしれません。

私は、ただのファンです。
接触イベにも実際のコンサートにも殆ど足も運べず、映像や音源や写真の中の彼女たちを応援するだけの、遠い遠い、ファンです。
私は、彼女たちの家族や友人、事務所のスタッフではありません。いわゆる「身内」という存在からは程遠いところにいます。街中ですれ違っても、別に気に留められもしないでしょう。
でもこれだけは言えます。彼女たちのことが、大好きです。
彼女たちは、見ず知らずの私たちに笑顔と夢をくれました。画面越しの彼女たちは、いつだって輝いていて、そんな彼女たちに、私は何度も救われたのです。
可愛くてかっこよくてキュートでチャーミングで、努力も悲しみも悔しさも全部糧にして、生き様としてアイドルを表現している。同性として、それはとてもとても尊いことだと思います。



17歳。
大人と子供のちょうど境目の、そんな時。
大人になる為に、別世界へと羽ばたこうとする彼女たちの決断を、私は笑顔で見送りたいと思います。

……きっとたくさん泣いてしまうんでしょうけど!笑

残念ながら現地には出向けない私が参加するのはライブビューイングなので、私の声が直接彼女たちに届くことはありません。
それでも最後は笑顔で、ありがとう大好きだよと、精一杯伝えたいと思うのです。
見ず知らずの1ファンとして、できることはそれだけだし、それが私にできる唯一の彼女たちとの接点だから。



めいめい、かのん、卒業おめでとう!
ありがとう!
これからも大好きだよ!!

I'll be… Won't you stay?


ずいぶん前に取っていたはてブのアカウントですが、初めて書く記事が、こんなものになるとは 思いませんでした。
生放送を見る前に思っていたことを一気に書き留めたものですが、せっかくなので、残しておきます。


* * *



物心ついた時から、彼等と共に生きていた。


母が、彼等のファンだった。

私が幼い頃から、いつも彼等の歌を聞き、彼等の出演するテレビを見て育った。

毎日のように母と弟と買い物に行った。その時、母の運転する車内のBGMは、いつも彼等のアルバムだった。夜空ノムコウ。ノムコウとはなんだろう、と幼い頭でよく疑問に思っていた覚えがある。


生まれて初めてコンサートを見に行くということを経験したのは、8歳の時だった。ツアーの地元公演。裏スマだった。黒字にショッキングピンクでロゴの書かれたバスタオルは、今だに実家に眠っている。

幼かった私を母は県外公演に連れて行くことはしなかったが、アルバムは毎日のように車で聴いていた。drink!、MIJの2枚は、歌詞を全て空で歌える程度には、家族でたくさんたくさん聴き込んだ。私たちの毎日に、彼等の歌があった。


実は私には中学時代、人間関係があまりうまくいかなかった時期があった。部活を辞めよりどころもなく、学校から帰ってきては家で泣くことが多かった。

そんなふさぎ込んだ私を、気分転換だったのだろうか、母が連れて行ってくれた映画が、HEROだった。映画を見ている時だけは、つらい気持ちから逃れられていた気がする。彼等は沈んだ私の気持ちを、スクリーンや画面を通じて、少しずつすくい上げてくれた。


進学と同時に私が上京したことをきっかけに、彼等のコンサートツアーの東京公演に参加することが叶った。

DVDでいろんなコンサートを延々と見続けていたとはいえ、私にとって彼等のコンサートに実際に参加するのは10年以上ぶりだった。

CDで聴いていた際、この曲はどうなるんだろうか、こうなるんだろうか。色々と予想していたものは、全ていい意味で裏切られた。あの頃から10年。私の知っている彼等が、そして私の知らない彼等が、ステージの上にいた。


その1年後だ。

50枚目のシングル発売と、アニバーサリー記念を兼ねて、シングル50枚40分近いメドレーが放送された。正直、なんて無茶をするんだ、と、当時は思っていた。私の好きな、10代の女の子が中心の別のアイドルグループですら、20分のメドレーで大騒ぎになるレベルだ。恐ろしいことをしてくれると思っていた。

母と一緒に、放送を見た。

汗だくで、40分50曲、歌い踊りきる彼等の姿は、まぎれもないプロだと思った。ハッピーバースデー。一緒に画面の前で手を叩いた?

まさかその1年後、さらに過酷なメドレーを行うことになるとは、つゆ知らずに。


1年後に何が待っていたのか。ファンは想像に難くないだろう。27時間テレビだ。

武器は、テレビ。全員が坊主のビジュアルを見た瞬間、ファンであろうとなかろうと度肝を抜かれた人は少なくないだろう。

坊主のアイドルは某田中氏くらいのイメージしかなかった私は、もちろん度肝を抜かれた。今度は何をしでかしてくれるのだろうと、まるで他人事のように思っていた。

実際何をしでかしてくれたのかといえば、26時間の放送を乗り切り、最後の最後のプログラムで、彼等は約45分のメドレーを、屋外のステージで生で歌って踊りきって見せたのだ。

直前まで降り続いていた雨は、彼等の出番と共にぴたりとやんだと聞いた。

満身創痍で歌い踊る彼等を、画面の前の私は泣きながら見ていた。胸に手を当てながら涙で声を詰まらせつつ歌う様子を見て、息が詰まるかと思った。

drink!に収録されていたFIVE RESPECT、「あいつは30」と自らネタにしていた彼は、もう四十路をこえていた。


その年のツアー。東京公演のチケット先行から漏れてしまった私たち母娘は、名古屋まで足を伸ばした。ツアーの前回公演からしばらく間の空いた、名古屋2days公演初日。間が空いてしまったせいか、トークの中で「スタンドマイクの高さが違う」というハプニングが暴露された。これはこれで貴重な経験だったのだろう。

「みんながステージを見ていない様子を見せてくれ」といわれ、会場全体でステージから背を向けた際、「怖い!怖い!」「これはつらい!」と大騒ぎしていた彼等を、私はよく覚えている。去年、もう年が明けたのでーーー、一昨年の出来事だ。


私の二十数年余りの人生、常に彼等の存在がどこかにあった。

もしも彼等がいなかったら、私は今の私ではなかっただろうし、彼等がいなかったわたしを想像することは、私には不可能だ。

私を私たらしめる存在、それが彼等だ。

SMAP

私の人生の、かけがえのない存在だ。



SMAPは毎年、年末の紅白を終えたあと、CATVのスペシャルに参加する。

一連の報道で、ジャニーズ事務所内で派閥かできていることは周知の事実になってしまったが、SMAPはその派閥の影響があるのかないのか、年末年始のジャニーズカウントダウンコンサートに参加したことはない。故に彼等は、CATVのスペシャルに出演し続けていた。

この年末年始、2015〜2016のCATVのスペシャルで、SMAPはメドレーの中、「STAY」という曲を歌った。

ファンの中では非常に人気の高い楽曲ではあるが、一般の方には正直あまり知名度のない、CDシングルではなく、アルバムからの選曲だった。

2016年1月1日、きっと彼等は色々と葛藤している真っ最中だったのだろう。

この日、この場所で、あえてこの曲を歌ってくれたSMAPを、私は信じていたい。




この先どうしようもなくすれ違ったり
言い争いがあったりもしても
どうか道の途中で 手を離そうとしないでよ
ちゃんと繋いでてよ




私は、SMAPを信じている。